メンテナンス・使い方

雨の日の電動リール使用で絶対に知っておくべき防水対策と故障を防ぐ5つのポイント

雨の日の船釣りで電動リールを使用する際、「故障しないか不安」「水濡れで壊れたらどうしよう」と心配される方は多いでしょう。実際、電動リールは精密な電子機器のため、雨天時の取り扱いには特別な注意が必要です。

この記事では、雨の日でも安心して電動リールを使用できる防水対策と故障を防ぐポイントを詳しく解説します。適切な対策を講じることで、雨天時でも電動リールの性能を最大限に活用できるでしょう。

1.雨の日の電動リール釣りで起こりやすいトラブルと危険性

1.雨の日の電動リール釣りで起こりやすいトラブルと危険性

水分による電子機器の故障リスク

電動リールは内部にコンピューターなどの制御回路が内蔵されているため、水分の侵入は深刻な故障の原因となります。特に液晶表示部に破損やクラックが生じて海水が浸入した場合、モーター制御ができなくなる可能性があります。

このような状況では、突然糸を巻き上げるなどの誤作動により怪我をする危険性もあるため、表示部にクラックや破損を発見した場合は即座に使用を中止することが重要です。

コネクター部の接触不良と通電トラブル

電動リールのコネクター部は特に塩分や水分が溜まりやすく、錆が発生しやすい箇所です。雨天時にこれらの部位が濡れることで接触不良が生じ、巻き上げ中にモーターが停止するトラブルが頻発します。

コネクター部の接触不良は、単に動かなくなるだけでなく、不安定な電力供給により電動リールの寿命を縮める原因にもなります。

液晶表示部への水滴侵入による誤作動

電動リールの液晶表示部は10m の耐水圧性能により防水が確保されていますが、落下等の強い衝撃により破損が生じる場合があります。雨天時は視界が悪くなり、このような事故が起こりやすくなります。

水滴が表示部に侵入すると、カウンターの表示異常やモーター制御の不具合が発生し、正確な水深管理ができなくなる恐れがあります。

感電や漏電のリスクと安全対策

雨天時の最も重要な安全上の注意点は感電防止です。濡れた手でケーブルのワニ口クリップの金属部やバッテリー、船電源の端子を触ると感電する恐れがあります。

また、ケーブルを電動リールに接続する際、端子部が濡れている状態で接続すると、海水によりショートと発火、発煙が生じ、火傷する危険性があります。

バッテリーとケーブルの水濡れによる性能低下

電動リール用バッテリーは防水ケースに収納されていても、ケーブル接続部からの浸水により性能が低下する場合があります。特にリチウムイオンバッテリーは水分に敏感で、わずかな浸水でも出力不安定や急激な放電を引き起こす可能性があります。

ケーブルの被覆が劣化している場合、雨水が内部に浸入して断線や漏電の原因となるため、定期的な点検が必要です。

2.雨天時の電動リール防水対策の基本

2.雨天時の電動リール防水対策の基本

防水カバーとキャップの正しい使用法

電動リールの防水対策として最も基本的なのが、専用防水カバーの使用です。使用していない時はもちろん、使用中も雨粒の直撃を避けるため、できる限りカバーで保護しましょう。

シマノやダイワなどの主要メーカーから発売されている専用キャップは、コネクター部を完全に密閉できるため、雨天時には必須のアイテムです。釣行前に必ず装着状況を確認し、緩みがないことを確認してください。

コネクター部のグリス塗布による防水処理

コネクター部の防水対策として最も効果的なのが、専用グリスの塗布です。ダイワのSLPW コネクターグリス501など、電動リール専用のグリスを使用することで、水分の侵入を効果的に防げます。

グリスの塗布は釣行前に行い、特に雨天時は通常よりも多めに塗布することをおすすめします。ただし、過度の塗布は接触不良の原因となるため、適量を心がけてください。

液晶表示部の保護フィルムとカバー設置

液晶表示部の保護には、専用の保護フィルムの貼付が効果的です。市販の電動リール用保護フィルムは、耐衝撃性と防水性を兼ね備えており、雨滴による表示の見づらさも軽減できます。

さらに、透明な保護カバーを設置することで、物理的な衝撃からも液晶部を守れます。これらの保護用品は釣行前に必ず動作確認を行い、表示に支障がないことを確認してください。

バッテリーの防水ケース選びと設置方法

電動リール用バッテリーの防水対策では、完全防水タイプのケースを選ぶことが重要です。IP67以上の防水性能を持つケースを選び、パッキンの劣化がないか定期的に点検しましょう。

バッテリーケースの設置場所も重要で、雨水が直接当たらない船室内や、屋根のある場所を選んでください。やむを得ず雨に晒される場所に設置する場合は、防水シートで覆うなどの追加対策が必要です。

ケーブルの適切な配線と水濡れ対策

電源ケーブルの配線では、水が溜まりやすい箇所を避けることが重要です。ケーブルをU字型に配線し、水が端子部に流れ込まないよう工夫しましょう。

また、ケーブルの被覆に亀裂がないか事前に点検し、劣化が見られる場合は交換することをおすすめします。防水テープでの応急処置も可能ですが、根本的な解決にはケーブル交換が必要です。

3.雨の日の電動リール使用時の注意点

3.雨の日の電動リール使用時の注意点

濡れた手での操作時の安全確認

雨天時の電動リール操作では、手が濡れた状態での電気系統への接触を避けることが最重要です。操作前には必ずタオルで手をよく拭き取り、可能であれば防水グローブの着用をおすすめします。

特に船電源に接続する際や、バッテリーの端子を扱う時は、完全に乾いた手で作業することを心がけてください。少しでも濡れている場合は、再度拭き取ってから作業を行いましょう。

船電源との接続時の水分除去手順

船電源への接続前には、必ず端子部の水分を完全に除去することが重要です。乾いた布やエアブローを使用して、端子部及び周辺の水分を徹底的に取り除いてください。

接続作業は必ず電源を切った状態で行い、接続完了後に電源を投入します。接続部にはコネクターグリスを塗布し、キャップで保護することで長時間の使用でも安心です。

使用中のモニタリングポイント

雨天時の電動リール使用中は、通常時以上に動作状況を注意深く観察することが重要です。異常な音、振動、発熱がないか定期的にチェックし、少しでも異常を感じた場合は使用を中止してください。

液晶表示の文字が薄くなったり、カウンターにエラー表示が出た場合は、水分侵入の可能性があります。このような症状が見られた場合は、すぐに電源を切って点検を行いましょう。

異常時の即座対応と使用中止判断

電動リールに異常が発生した場合の対応手順を事前に把握しておくことが重要です。モーターが突然停止した場合は、まず電源コネクターがしっかりと締め付けられているか確認し、端子部にサビがないかチェックしてください。

表示部にクラックが見つかった場合や、異常な発熱を感じた場合は、即座にケーブルを抜いて使用を中止し、安全な場所で点検を行ってください。

雨量に応じた使用継続の判断基準

雨量に応じた使用継続の判断は、釣行の安全性を左右する重要なポイントです。小雨程度であれば適切な防水対策により使用可能ですが、強雨や暴風雨の際は使用を控えることをおすすめします。

風による雨の吹き込みが激しい場合や、船上での作業が困難な状況では、電動リールの使用は安全上のリスクが高くなります。無理をせず、手巻きリールに切り替えることも選択肢として考えましょう。

4.雨天釣行後の電動リールメンテナンス

帰港後の即座洗浄と乾燥手順

雨天釣行後のメンテナンスは、帰港後できるだけ早く行うことが重要です。まず、電源を切ってケーブルを外し、真水のシャワーで塩分と汚れを洗い流してください。

洗浄時はドラグを締め込んで内部への水の侵入を防ぎ、洗浄後は緩めることを忘れずに。その後、柔らかい布で水分を完全に拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥させます。

コネクター部の塩分除去とグリス補充

コネクター部の塩分除去は、綿棒を使用してピンホールまで丁寧に清掃することが重要です。塩分が残っていると腐食の原因となるため、真水で十分に洗い流した後、完全に乾燥させてください。

乾燥後は専用のコネクターグリスを適量塗布し、キャップを確実に装着します。グリスは定期的に補充することで、長期間にわたって防水性能を維持できます。

内部点検と動作確認の方法

雨天使用後は、電動リールの内部点検と動作確認を必ず行ってください。電源投入時に異常な表示が出ないか、モーターが正常に作動するかを確認します。

カウンターの精度確認も重要で、実際の水深と表示に大きな誤差がないかチェックしてください。異音や振動がある場合は、内部に水分が侵入している可能性があるため、専門店での点検をおすすめします。

長期保管前のメンテナンス作業

雨天釣行後の長期保管前には、通常のメンテナンスに加えて特別な作業が必要です。内部の湿気を完全に除去するため、分解可能な部品は取り外して個別に乾燥させてください。

保管時はコントロールレバーを手前に引き、スプールをフリーの状態にしておきます。湿気の少ない場所で保管し、定期的に動作確認を行うことで、次回使用時のトラブルを防げます。

定期点検とオーバーホールのタイミング

雨天での使用頻度が高い場合は、通常よりも短いサイクルでの定期点検が必要です。年に2回程度の専門店での点検を推奨し、異常が見つかった場合は早期の修理を行ってください。

オーバーホールのタイミングは使用頻度にもよりますが、雨天使用が多い場合は2年に1回程度を目安としてください。予防的なメンテナンスにより、電動リールの寿命を大幅に延ばすことができます。

まとめ

雨の日の電動リール使用では、適切な防水対策と安全な取り扱いが不可欠です。事前の準備と正しい知識があれば、雨天時でも安心して釣りを楽しむことができます。

最も重要なのは「無理をしない」ことです。天候が悪化した場合は、迷わず使用を中止し、安全を最優先に判断してください。適切なメンテナンスと併せて、長期間にわたって電動リールを活用していきましょう。

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