あなたは「ビシアジ釣りを始めたいけど、電動リールはどれを選べばいいかわからない」と思ったことはありませんか?結論、ビシアジには200番~400番クラスの中型電動リールが最適です。この記事を読むことで電動リールを使ったビシアジ釣りの基本から、おすすめの機種選びまでがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.電動リール ビシアジとは?初心者にも分かりやすく解説
ビシアジ釣りの基本と電動リールが必要な理由
ビシアジ釣りは、ビシカゴと呼ばれるコマセカゴを使ってアジを釣る船釣りの代表的な釣法です。
水深20~80メートルという深場でアジを狙うため、何度もコマセを撒きながら仕掛けを上下させる必要があります。
電動リールが必要な理由は、手巻きでは体力的にきつく、一日中釣りを楽しむことが困難だからです。
電動リールを使うことで、重いビシカゴを楽々巻き上げることができ、疲労を大幅に軽減できます。
また、正確な棚取りや一定のリズムでコマセを撒くことができるため、釣果アップにも直結します。
初心者の方でも電動リールがあれば、ベテランアングラーと同じように効率的にビシアジ釣りを楽しむことができるのです。
電動リールを使うビシアジのメリット・デメリット
電動リールを使うメリットは数多くあります。
最大のメリットは体力の温存で、一日中釣りを続けても疲れにくくなります。
正確な棚取りができるため、魚のいる層に確実に仕掛けを送り込めます。
巻き上げスピードが一定なので、アジの活性に合わせたコマセワークが可能です。
カウンター機能により、水深を数値で把握できるため、再現性の高い釣りができます。
一方でデメリットも存在します。
初期費用が高いことが最大のデメリットで、リール本体に加えてバッテリーも必要です。
重量が増すため、タックル全体が重くなります。
メンテナンスが必要で、定期的なグリスアップやオーバーホールが必要になります。
バッテリー切れのリスクがあるため、予備バッテリーや充電管理が重要です。
手巻きリールとの違いと使い分け
手巻きリールと電動リールの最大の違いは、巻き上げ方式にあります。
手巻きリールは軽量でシンプルな構造で、アタリを直接手で感じることができます。
感度が良いため、微細なアタリも感知できますが、体力を消耗しやすいのが欠点です。
電動リールはモーターの力で巻き上げるため、楽に操作できますが、重量が重く、感度は劣る傾向があります。
使い分けのポイントとして、浅場(30メートル以下)や軽いコマセカゴを使う場合は手巻きリールでも十分です。
深場(50メートル以上)や重いコマセカゴを使用する本格的なビシアジでは、電動リールが圧倒的に有利です。
初心者の方には、疲労軽減と正確な操作ができる電動リールをおすすめします。
2.ビシアジ用電動リールの失敗しない選び方
番手・サイズの選び方(200番~400番が目安)
ビシアジ用電動リールの番手選びは、200番から400番が最適な範囲です。
200番クラスは最も軽量で、近海のライトビシアジに適しています。
PE2号を200~300メートル巻けるラインキャパシティで、80号までのコマセカゴに対応できます。
300番クラスは最も汎用性が高く、ビシアジの定番サイズと言えます。
PE3号を300~400メートル巻け、120号までのコマセカゴを余裕で扱えます。
400番クラスは大型のコマセカゴや深場のビシアジに最適です。
PE4号を400メートル以上巻け、150号以上のコマセカゴにも対応できます。
初心者の方には、汎用性の高い300番クラスをおすすめします。
巻き上げ力とラインキャパシティの重要性
巻き上げ力(最大ドラグ力)は、ビシアジ用電動リールの重要な性能指標です。
最低でも10kg以上の巻き上げ力があれば、120号のコマセカゴを問題なく扱えます。
15kg以上の巻き上げ力があれば、深場や潮流の強いエリアでも安心です。
ラインキャパシティは、使用するPEラインの太さと長さで決まります。
PE2号なら200~300メートル、PE3号なら300~400メートルが目安です。
下巻きを活用することで、必要最小限のPEラインで済ませることができます。
ライン容量が不足すると、深場で底取りができなくなるため、余裕を持ったキャパシティを選びましょう。
ビシアジでは根掛かりが少ないため、200メートル程度あれば十分な場合が多いです。
PE2号~3号に対応したモデルを選ぶポイント
ビシアジではPE2号から3号が標準的なライン太さです。
PE2号は感度が良く、軽いコマセカゴに適していますが、強度がやや劣るのが欠点です。
PE3号は強度と扱いやすさのバランスが良く、最も人気の太さです。
電動リールを選ぶ際は、使用予定のPEラインに合わせてスプール径を確認しましょう。
浅溝スプールは太いラインの巻き量が少なくなりますが、巻き上げスピードが速くなります。
深溝スプールは多くのラインを巻けますが、巻き上げスピードが遅くなる傾向があります。
レベルワインダーの幅も重要で、PE3号が楽に通る設計になっているかチェックしましょう。
ライン結びがレベルワインダーを通らないと、トラブルの原因になります。
価格帯別の特徴とコスパの良い選択肢
電動リールの価格帯はエントリーモデル(3~5万円)、ミドルクラス(5~8万円)、ハイエンドモデル(8万円以上)に分かれます。
エントリーモデルは基本機能に特化し、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
モーターパワーはやや劣るものの、ビシアジには十分な性能を持っています。
ミドルクラスは性能と価格のバランスが優れ、最も売れ筋のカテゴリーです。
高性能モーターや多彩な機能を搭載し、長期間愛用できます。
ハイエンドモデルは最高峰の性能を誇り、プロアングラーも愛用する機種です。
コスパを重視するなら、ミドルクラスの旧モデルやアウトレット品がおすすめです。
初心者の方は、まずエントリーモデルで電動リールに慣れることをおすすめします。
3.ビシアジにおすすめの電動リール5選
シマノ プレイズ 400:初心者にもおすすめのエントリーモデル
シマノ プレイズ 400は、エントリーモデルの代表格として高い人気を誇ります。
実売価格4万円台という手頃な価格でありながら、ビシアジに必要な機能を全て備えています。
自重590gと軽量で、一日中使用しても疲れにくいのが大きな特徴です。
PE3号を400メートル巻けるラインキャパシティで、ほとんどのビシアジポイントに対応できます。
最大ドラグ力12kgで、120号のコマセカゴも問題なく扱えます。
楽々モード搭載により、一定のテンションで巻き上げができ、コマセワークが安定します。
デジタルカウンターで正確な棚取りができ、上からモードと底からモードの切り替えも可能です。
初めて電動リールを購入する方には、最もおすすめできる機種です。
ダイワ レオブリッツ 300J:コンパクトで扱いやすい人気機種
ダイワ レオブリッツ 300Jは、コンパクト設計が魅力の人気機種です。
自重560gという超軽量ボディにより、手持ち釣りでも疲労を軽減できます。
PE3号を300メートル巻けるキャパシティで、近海のビシアジには十分な容量です。
JOGパワーレバーにより、直感的な操作が可能で、初心者でも扱いやすい設計です。
ATD(オートマチックドラグシステム)搭載で、魚の引きに応じて自動調整されます。
マグマックスモーターは高耐久性を誇り、長期間の使用に耐えます。
実売価格5万円台前半というコストパフォーマンスの良さも魅力の一つです。
コンパクトで軽い電動リールを求める方に最適な選択肢です。
シマノ フォースマスター 400:中級者向けの高性能モデル
シマノ フォースマスター 400は、中級者以上におすすめの高性能モデルです。
実売価格6万円台で、プロ仕様の機能を多数搭載しています。
自重680gとやや重めですが、その分パワフルなモーターを搭載しています。
最大ドラグ力15kgで、大型のコマセカゴや深場の釣りにも余裕で対応できます。
速度一定モードと楽々モードの切り替えにより、状況に応じた巻き上げが可能です。
船べり停止機能搭載で、船べりで自動停止するため、取り込みが楽になります。
フォールレバーにより、仕掛けの落下速度を細かく調整できます。
PE3号を400メートル巻けるキャパシティで、あらゆるビシアジシーンに対応できます。
ダイワ シーボーグ 300J:上級者も満足のハイエンドモデル
ダイワ シーボーグ 300Jは、ハイエンドモデルの代表格です。
実売価格8万円台と高価ですが、最高峰の性能を誇ります。
マグマックスGモーターは従来の4倍の耐久性を持ち、プロ使用にも耐える堅牢性です。
自重610gとパワーの割に軽量で、長時間の使用でも疲れにくい設計です。
最大ドラグ力16kgの圧倒的なパワーで、大型魚との格闘でも安心です。
スーパーメタルフレーム採用により、高い剛性と軽量化を両立しています。
デジタルカウンターは大型液晶で見やすく、多彩な表示モードを備えています。
アラーム機能により、設定した棚で音で知らせてくれる便利機能付きです。
コスパ重視ならこれ!お得なおすすめ機種
コストパフォーマンス重視なら、旧モデルや型落ち品が狙い目です。
シマノ プレイズ 300(旧モデル)は、実売3万円台で購入できる超お買い得品です。
基本性能は現行モデルと大差なく、初心者には十分すぎる機能を備えています。
ダイワ レオブリッツ 200Jも実売4万円台で、ライトビシアジには最適です。
中古品を狙うのも一つの手で、有名釣具店の中古コーナーでは掘り出し物が見つかることがあります。
アウトレット品や展示品なら、新品同様の状態で2~3割安く購入できます。
型落ちモデルでも基本性能は十分なので、予算を抑えたい方にはおすすめです。
ただし、保証期間やアフターサービスを確認してから購入しましょう。
4.ビシアジ用電動リールのタックル準備と使い方のコツ
ロッドとのバランスを考えたタックル選び
ビシアジ用電動リールには、専用ロッドとの組み合わせが重要です。
ロッドの長さは1.8~2.1メートルが標準で、船上での取り回しやすさを重視します。
調子はセミパラボリックで、コマセカゴの重さに負けないしっかりとしたバットパワーが必要です。
リールシートは電動リール対応の大型シートで、しっかりと固定できるものを選びましょう。
ロッドの自重も重要で、電動リールと合わせて1.5kg以下に収めるのが理想です。
ガイドはSiCガイド以上で、PEラインの摩擦に強い素材を選びます。
トップガイドは特に重要で、ライン絡みを防ぐ大口径タイプがおすすめです。
握りやすいグリップ形状で、長時間の釣りでも疲れにくい設計を選びましょう。
PEラインの巻き方と先端処理のポイント
PEラインの巻き方は、電動リールの性能を最大限に活かすための重要な要素です。
まず下巻きとして、ナイロンライン3~4号を100~150メートル巻きます。
下巻きの効果は、必要なPEラインの量を減らすことと、スプールとの滑り防止です。
PEラインとの結束は電車結びが最も確実で、強度低下も最小限に抑えられます。
PEラインは適度なテンションをかけながら、均等に巻き取ることが重要です。
先端処理では、フロロカーボンリーダーを2~3メートル接続します。
結束方法はFGノットやPRノットが推奨され、結束強度90%以上を確保できます。
リーダーの太さは4~6号が標準で、コマセカゴの重量に応じて調整しましょう。
バッテリー選びと電源の準備方法
電動リール用バッテリーは、釣りの成否を左右する重要なアイテムです。
リチウムイオンバッテリーは軽量で高性能ですが、価格が高いのが欠点です。
ディープサイクルバッテリーは価格が安く、長時間使用できますが、重量が重いのが難点です。
容量の目安は12V 7Ah以上で、一日の釣行には十分な容量です。
マキタ互換バッテリーも人気で、コストパフォーマンスに優れています。
バッテリーケースは防水性能があるものを選び、海水の侵入を防ぎましょう。
電源コードは船に合わせた長さを用意し、取り回しを考慮します。
予備バッテリーも用意しておくと、一日中安心して釣りを楽しめます。
実釣での操作方法と釣果アップのコツ
電動リールを使ったビシアジの基本的な操作手順をマスターしましょう。
まずコマセカゴに餌を詰め、仕掛けを海底まで落とします。
底から2~3メートル巻き上げて、シャクリながらコマセを撒きます。
指示棚まで巻き上げたら、アタリを待ちながら微調整を行います。
アタリがあったら、電動リールで一気に巻き上げ、魚を浮上させます。
釣果アップのコツとして、コマセワークのリズムが重要です。
3~5回のシャクリで適量のコマセを撒き、魚を寄せることがポイントです。
棚の微調整も重要で、1メートル単位でアタリのある層を探りましょう。
電動リールの速度調整により、魚の活性に合わせた誘いができます。
まとめ
この記事を読んでわかったポイントをまとめます。
• ビシアジには200番~400番クラスの中型電動リールが最適
• PE2号~3号に対応したモデルを選ぶことが重要
• 最大ドラグ力は最低10kg以上、できれば15kg以上がおすすめ
• 初心者にはシマノ プレイズ400やダイワ レオブリッツ300Jが最適
• 中級者以上ならフォースマスター400やシーボーグ300Jがおすすめ
• バッテリーは12V 7Ah以上の容量があれば一日の釣行に十分
• ロッドとのバランスを考え、総重量1.5kg以下に収めるのが理想
• PEラインは下巻きを活用し、適切なリーダーシステムを組む
• コマセワークのリズムと棚の微調整が釣果アップの鍵
電動リールを使ったビシアジ釣りは、初心者でも手軽に楽しめる素晴らしい釣法です。適切な道具選びと基本的な操作をマスターすれば、きっと素晴らしい釣果に出会えるでしょう。ぜひ今回の情報を参考に、あなたにぴったりの電動リールを見つけて、ビシアジ釣りを存分に楽しんでください。
関連サイト
• 一般社団法人全日本釣り団体協議会(全釣協) - 釣りに関する正しい知識と安全情報を提供
• 水産庁:遊漁の部屋 - 釣りのルールとマナーに関する公的情報